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医院コンセプト

当医院の理念 

 当医院の理念 I have a dream

歯科医師法第1条には

歯科医師は歯科医療および保健指導をつかさどることによって公衆衛生の向上お
よび増進に寄与し、もっと国民の健康な生活を確保することを任務とする。

と定められています。

これが私たち歯科医師にとっての金科玉条です。すくなくとも私たちの誇りであ
り、医療にたずさわる時の心のよりどころです。

 健康とは、人生の意義を高めたり、よろこびを味わい、わかちあうのに、人が
何の不都合も感じない状態であると思います。

 たとえば、仮にある方が、手が無いとして、その方が人生の喜びを味わい、人
生の目標を叶えるのに何のストレスも不便も感じないのなら、それはそれで健康
な人生だと私たちには思えます。

 また、人には天寿があり、生まれてから、死ぬまでの期間はさまざまで、それ
ぞれの個人が考える人生の意義は異なっています。ですから、ある人は愛情を基
点に、ある人はスポーツを通じて、ある人は社会貢献で、ある人は趣味で、もち
ろんある人はそれら全てを通じて人生を意義深いものにしようとするかもしれま
せん。それぞれ人生を通じて達成しようとする目標は違いますから、同じように
、それぞれが医療や疾患に対する、人生の中の優先順位も異なっていて当然のこ
とです。それで良いと思います。

 もともと、医療は人が生まれてから死ぬまでの期間、病におかされると快適に
生活を送り人生の意義を高めるのに差し障りを感じるからこそ発生したものです
から、病を治すことと、他の人生の喜びを天秤にかけて、優先順位を入れかえる
ことは当然起こりうることだと思います。

 医療は人がいてこそ成り立つものです。だからこそ、医療人は私たちの周りの
人々が私たちの生活から姿を消していく死を、最も悲しみを強く与える死を見つ
め闘ってきました。あまりに困難で、越えがたい問題を前にして、努力をつづけ
る医療人にとって、人は人生の意義と命や健康の優先順位を入れかえる事がある
のだという事実を容易に受け入れ難いのは当然のことかと思います。

多くの先輩方の業績のたまもので、延命治療は格段の進歩をとげ、やっと私たち
医療人にも少しいろいろな事をふりかえることが出来るようになったのだと思い
ます。

そこで人々に語られるようになったのがQOLです。

QOLとは、Quality of  Lifeの略で、人生の質と訳されます。

 人生の色合いや味わいと言ったところでしょうか。与えられる天命に比して、
どれほどの喜びを獲得できるかという話です。そこにこそ私たち歯科医師の存在
意義があります。

乱暴な言い方をすれば歯なんか無くたって、長生きも出来ますし、別に命もそこ
なうことはありません。

 しかし、皆さんの思い出の多くには、きっとその時の食事の思い出が加わって
いると思います。そうでなければ、まさしく味気ないものなのではないでしょう
か。

 食事など考えなくても、意義深い何かを見出せる人は別にそれでもよいのです
が、多くの人にとって決してそうではないように思えます。

この意味で最もQOLに直面しているのが私共歯科医療関係者の仕事だと思えます。
もちろん、そのことにも十分誇りを感じることが出来るのですが、たとえ、生涯
自分の歯で噛める人をお世話したとしても、1本でも歯が抜けるといいようも無
い徒労感にさいなまれますし、悔しくもあります。当院ではほとんどの方が月一
回欠かさずメンテナンスにおいでいただいているので、申し訳ない気持でいたた
まれなくなります。

 そんな私たちの夢はいつの日にか完全に歯が磨け、歯周病も虫歯もプロが手助
けせずにさしたる苦労もなく、完全に自己防衛でき、歯科医療機関から自立した
人を、たった一人で良いから世に送り出したいのです。

歯医者に行く時間も費用もエネルギーも他の人生を楽しむために、やむなく費や
さなければならないものです。しかし、夢が実現できれば、人はもう医療と他の
喜びを天秤にかけなくてすみます。

現状ではとてもかなわぬ夢です。

一人の人を生涯つきっきりでケアすれば、虫歯や歯周病から無縁な人を生み出す
自信はあります。しかし完全に自立した人となるとあまりの困難さに身のすくむ
思いがします。

 また今、歯科医院にお見えになる方たちは何がしかの損傷やリスクを負ってい
る人たちですからその困難はさらに倍加します。現在欠損や損傷の復元に考えら
れる最先端の技術、あるいは最先端の情報はほとんど私たちに網羅しているつも
りです。しかしまだまだとても夢にはたどりつけません。

 くる日もくる日も歯垢と血まみれになりながら私たち歯科医療人は「いったい
いつまで?」とか「どんな医療人になれば?」とか一度は悩むものです。どこに
たどりつけばよいか判らないからです。多少の腕があがったってそれがどうした
と思えてしまうのです。一本の歯が抜けるごとに、ゆっくり抜けるだけじゃない
かと感じるからです。結局同じだと。

 でも、こう考えると楽になりました。「生涯をかけ完全に私たちから自立した
人をたった一人で良いからこの世に送り出す、いつかそこにたどりつく。」

これこそ私たちの夢と呼ぶにふさわしい輝かしい未来です。これが私たちのたど
り着きたい未来です。


私にはマーチンルーサーキングの演説が耳から離れません。自分たちが、いつか
、たどり着くべき正しい未来がわかる。それは人の心を奮い立たせるのだと思い
ます。だからこそ、あの演説は今も語り継がれるのでしょう。


I have  a  dream  私には夢がある。

彼が民衆に唱えた内容まったく違うものですが、私たちは私たちなりの医療人と
しての夢を見つけました。だから私たちも、そう心の中でつぶやいて私たちも生
きて行きます。

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